捨てられないけど、履けない「ピンヒール」事情

ライフ

ピンヒール。
和製英語ですが、名前のごとく、ヒールの先端がかなり尖っているハイヒールのことです。
ちなみに英語では 「stiletto(スティレット)」と言い、「(細く先の尖った)小剣」と言う意味を持ちます。
どちらにしても、足の裏につける「凶器」です。笑

それでもあんなに大好きだったピンヒール
おばさんになっても、ピンヒールをずっと履き続ける女でいてやる!と意気込んでいました。
それなのに今は靴箱の肥やし。
捨てるに捨てきれないけど、履くに履けないのはどうしてなのか考えてみました。

私が高校生の頃から厚底ブーツがかなり流行り、15センチ20センチのヒールがあちこちに売っていました。
私もひとまず重い重いブーツを持っていました。
学生時代に買った一番高いブーツは20センチ
駅の階段や電車はまさに命がけです。
老人のように手すりを掴み、体重ごとあずけて握っているという感じ。
電車のつり革にもほぼぶら下がっていましたね。各駅停車だと最悪。
それも私の足のサイズが23以下なので、地面に付いている面が小さく、より危険な綱渡りでした。
(中国の歴史上の「纏足」状態。)

ただ、ここで1つ言っておくと、 ヒールの高さ=履きにくさ 』 ではありません!

になるのは
① ストーム(指側の底)とヒール(踵側の底)との高さの差
② ヒールの細さ

①の高さの差とは何か?
これは足の傾斜を意味します。
つまり、つま先側と踵側の靴底の高低差があればあるほど、前側の足裏に体重がかかるということです。
逆に、差がほとんどないと、ヒールが高くてもほぼ素足でいるような状態です。
この場合は地面から離れている分だけのヒールを持ち上げながら歩くだけなので、足へのストレスは少なめですね。

②のヒールの細さは分かりますよね。
ヒールが細ければ細いほど、かかとのバランスが必要になってきます。
また靴によって、若干ヒールがついている場所が違うので、それぞれの靴にあった歩き方が必要になります。
そしてバランスとしてヒールが細いものほど、つま先が尖っているものが多いので、指が窮屈なものが多いです。


昔からコレクターのように色んな靴を買ってしまった私。(一目惚れでただ眺めていただけのものもある)
しかし、やっぱり思います。
「ピンヒール」の美しさは別格だな。と。
なぜかと言うと指側の底(ストーム)との差がないとあまり美しくならないため、傾斜こそ命なのです。
だから見ているだけでも美しい。
履きにくいほど、美しい。

ただ、上記をまとめてしまうと、
ピンヒールは体育会系の履き物です。
足の絶妙な力の入れ方と巧みなバランス感覚が常に必要なんです。

だからおばさんは怖い。
運動神経も落ちているし、遠くなった足元の視点も合わせづらい(涙)
また妊娠・育児中はゆったりした靴を履いてしまうので、その間に足が横に広がってしまうそうです。
だから先の尖った形が合わなくなる。
以前のサイズが合わなくなっているんです。

外国ドラマの女優さんは撮影時はピンヒールが当たり前。
年配の役どころの方もピンヒールなんですよねー。素敵。
あれをみる度にちゃんとしなきゃと思うんですが、
怪我を覚悟で歩くより、安全靴が1番な年になってしまいました。

時々玄関で履いて鏡でみます。
捨てられないけれど。

ここ数年はぺったんこ靴、楽チン服が若い子のおしゃれ最先端だから、
あのアクロバティックな世界が懐かしい。
今なら、おばさん、電車で席を譲ってあげるのにな♫