【こどもの成長ホルモン注射を検討中の方へ】「低身長」外来での血液検査から治療開始に至るまでの経緯

低身長・成長ホルモン
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はじめに
小学生の息子の成長ホルモンの医療記録を紹介します。「低身長」で注射を打っている子供の詳細情報や記録が検索でなかなか見つからなかったので、同じような悩みを抱えている人の参考までに。(令和1年の記事)

◉ この記事を読んで欲しい人⇩

  • 子供の身長が気になっている人
  • 子供の身長の伸びが気になっている人
  • 「低身長」で病院を受診するか迷っている人
  • 両親の背が低くて、子供の身長が心配な人

◉ 分かったこと⇩

・血液中の成分から伸びやすいか伸びにくいかを見極める。

・成長ホルモン注射は結構安易に始められる。

・両親の身長と13足して2で割って2足す計算で子供の最終身長は出ません。。。

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「低身長」外来

「低身長」外来に行ってきました。
ドキドキ感となんとかしてくれるはずだという安心感の両方の感情がミックスしていました。

初診

問診票に前回言われていた情報(これまでの成長の記録、両親の身長と2次性徴の開始年齢、それぞれの祖父母の身長)を記入しました。

医師が家系から割り出した結果、推定身長164㎝だとのことでした。
160以下にはならないけれど、164㎝程度を受け入れていくかどうかになると言われました。
息子の場合は、2SD近くで大きく産みましたが、3歳で既に−1SDになっており、「あまり食べなかったタイプの子」とのこと。

離乳食移行に失敗ケースです。

一方で、注射については「とりあえず、血液検査の結果をみてからですが、希望があればできる。化粧品のようなものだから(?)」と言われ、先生の口ぶりからすると、医療の枠におさまっていないような印象を受けたことに、少し違和感を覚えました。

血液検査の結果

初診から10日後。
血液検査の結果を私だけで聞きに来ました。

血液検査の結果、成長ホルモンの分泌量は少ないが、全く出ていないというわけではないようで、
「希望があれば注射を開始しますよ」というやはりライトな話でした。

ただ自費になってしまうので、体重(約27kg)からして月10万くらい。
結果を出すには 3年以上は続ける必要があるとのことでした。

※ネットにはなかなか自費のはっきりとした値段がのっていなくて(多分医療機関によってかなり違いそう)、20万以上かもしれないなんて記事も目に留まったりしていましたので、まあまあ良心的な値段のような気もしました。

先生から指摘があった部分

 血中亜鉛量」が少ない。これは足りていないと背が伸びにくいそうで、内服薬を処方してもらえました。
※ 牡蠣、うなぎの蒲焼き、豚モモ、ホットココア、プロセスチーズ、納豆 によく含まれるそうです。

 IGF-I(ソマトメジンC)」の値が低い。これは肝臓で作られている物質で、成長ホルモンの量に直結している数値として参考にされるようです。

この値については、通常の血液検査のように”H”とか”L”とかの基準値が書いていなかったので後で調べたら、男女で異なり、息子くらいの年齢だと80〜350くらい(かなりアバウトです)のようで、うちの息子は150あたりでした。この数値だけでみると医療費助成の対象です。

上記のソマトメジンCについて
小児慢性特定疾病情報センターの「小児慢性特定疾病における成長ホルモン治療の認定について」に 医療費を助成してもらえる基準の1つになっています。成長ホルモン分泌性低身長による低身長の場合を取り上げると、“項目2 IGF-1(ソマトメジンC)値が200ng/mL未満(5歳未満の場合は150ng/mL未満)であること” とされていました。

※ 低身長で多い原因とされている「成長ホルモン分泌不全性低身長症」という診断名をつける場合には、成長ホルモン負荷試験が必要であり、「成長ホルモンが出る薬を投与後、何回かに分けて血液を採って検査し、時にはMRIをとる」など、結構大掛かりな検査入院となることもあるようです。簡単に助成対象とはならないみたいですね。

参考記事  小児慢性特定疾病における成長ホルモン治療の認定について

「低身長」外来での学び

⑴ まずは亜鉛を摂取しよう!
⑵ 「成長ホルモン」は特に体に害を与えるものではないし、もともと体内にあるものなので、注射治療を望めば開始することができるようでした。(自費の場合ですが)
⑶ 成長ホルモンは  10°以下で保存することが必要。夏場を考えると、保冷剤がもたないような遠方の病院では難しいかもしれません。

 

成長ホルモンは1963年にスウェーデンの現ファイザー社が発売したのが最初。初めは人の脳を原料にしていたので感染リスクも多く、高価だったようです。ここまで来るのには、遺伝子組み換え技術が相当役立ってきたそうで、巷では疎まれている「遺伝子組み換え」の素晴らしい一面を初めて知ることとなりました。
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