【昭和の絵本は古い!出回っている児童書はもう時代遅れ!】人間が生きるための価値観が変わった今、子供に教えることを変えるべき!ー子供に本当に読ませたい本とはー

ひとりごと
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はじめに
昭和の絵本が現代を生き抜く子供たちの役に立つのか!?
時代は移りゆき、子供を取り巻く環境も変化し続けているのに「名作」とは本当に永遠のものなの!?
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児童書の古めかしさを指摘したくなったきっかけ

息子の小学校では指定図書を6年間で200冊読む取り組みをしています。
活字離れをしている現代の子供に読書の習慣をつけるのはいいことですが、親として一緒に内容について語り合う中、「え?これが指定図書なわけ?」と疑問に思うものがあり、子供にどのように「学び」を正して話そうかと悩むことも。
平成にもたくさんの名作がでているのに、昭和の古いものを中心にまだ名作と言われることに違和感を感じてしまいます。

昭和の作家さんには悪いけど。

昭和から良いとされている名作絵本を内容種類別に並べてみました

インターネットの普及、SNSでの人間関係、たくさんの選択肢が溢れている令和時代で、50年以上前の絵本がいいわけない。

戦争は悲惨だと伝えたいだけの児童書

これは「名作」を絞るべき。かと思う。
昭和50年、60年、70年にかけて、戦争の「悲惨さ」について描かれた本がたくさんあります。
「だから、戦争はいけないことなんだよ」という学びが必要なことは分かります。
でも「悲惨」「残酷」なことを描いたまま、そのまま終わってしまう本も珍しくありません。
そりゃあ、そんなことを絵で見せて悲惨な言葉で伝えれば、
「戦争は血がいっぱいで怖いもの」という価値観は身につけられるでしょう。
でも起こってしまったきっかけとなった人間の価値観の相違や自国を守る信念、
また 「戦争の終わり方について」 描かれた本が見当たりません。
喧嘩の解決の仕方なんて分からず。

ただただショックを受けるだけだわ
悪夢につながるだけだわ

自己犠牲が美しいとされる児童書

他の人のために自分が犠牲になって「幸せ」というもの。
有名なものに「◯◯な王子」があります。
あの本からの学びは古いなーと思ってしまう。
子供にはもっと「 生産的な解決法 」を見つける視点を育てたい。
人のために自分の身を削って、相手は喜ぶの?
相手はお金をもらって幸せなの?
「ダチョウの◯◯」という話もあります。
みんなのために勇敢に戦って1本足になった彼を誰も助けてくれず、
干からびて死んでいく話です。
最後に「シンボルツリー」になってめでたしめでたし・・って。

年上我慢は我慢するべきだと強いる児童書

思いつくものとしては「◯さき山」。
「辛いことを我慢して、人のために何かをすると花が咲く山」の話。
貧乏な家の姉妹が洋服をつくってもらうのを姉が我慢して「妹に作ってあげて」と言う。
お兄ちゃんはお母さんのお乳を弟に譲る。
で、きれいなお花が山に咲く。
そんなに上の子が我慢することは良いこと?

人間社会のマナーの上で自分を自制する意味での我慢は大切なことです。
でも最近の子育てでは一方的にただ兄や姉が我慢させられることはオススメされていません。
それは今の親の間では知られている話。

辛い「我慢」ではなく、「人への思いやり」を教えるなら分かります。
だから、当時の子供たちに教えたいことと現代の子供たちに教えたいことは、
本の中でクローズアップされるべき視点が違うような気がします。

非情でショックを与えるだけの児童書

これは実際に学校の図書館にあった本です。

貧乏なおばあさんが、癌で苦しむ飼い猫のためにと、
獣医師にすすめられるがままどんどん高価な薬を買います。
貧乏な一人暮らしのおばあさんでしたので、すぐにお金は底をつき、
その後は獣医師にも冷たくあしらわれ、もちろん治療は続けられません。
水道、ガス、電気も止められ、食べ物も買えず、
苦しみもがく猫を夜通し抱きしめていることしかできないおばあさん。
ある夜、苦しみもがきながら猫が亡くなります。
そしてそのままおばあさんも暗い電灯に照らされた木の下で
ロープに手をかけた・・・ で終わります。

ある日、息子が元気がなくなり、ご飯の食べも明らかに変な時がありました。
おかしいなと思って、「どうしたの?」と聞いても「なんでもない」と繰り返します。
でもそのうちにボロボロと泣き始めました。
あまりに突然だったので私もびっくりしましたが、それでも「なんでもない」と言う息子。
そしてあとからこの本のことを教えてくれました・・・

ひどい!!

息子はかなりショックを受けてトラウマになる勢いだったので、
蓋をしないできちんと向き合って話をしようと思いました。

で、年金の話、生活保護の仕組みを説明しました。
高価な薬を勧め続けた獣医師さんも悪かったことを説明しました。

現代の子供が解釈するとどういったことが起こるのか

上記を読んで、
「だからいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。

「だってこうやって、その本の問題点を指摘したら学びにつながるんだから。」と。

でも違うんです!!
子供はどんどん1人で本を読むようになります。
そして大体の子供は本の内容をそのまま正直に受け止めます。
だから「矛盾点」や「違う角度」なんかをあれやこれやと考えて、
自分なりの答えを出すことなんてできません。
それに親がそんなに細かいことを共有することはないかもしれません。

大きくなってきたら分かる?
じゃあ対象年齢を中学校とかにして!

特に感受性の強い子供には要注意です。
真のショックを受けると子供は大人に隠します。
話すともう1度傷つくことになるから、
「心の防衛機能の働き」が作用します

そもそも「名作」である定義はなんでしょう?

そもそも「名作」って誰が決めたんだ?
たくさんの人に読まれた本が「名作」?
じゃあ「名作」と言われてしまい、これからも読み続けられたら永遠に「名作」ってこと?
平成の本は?令和の本は?

今は、本がない時代ではなく、溜まりに溜まったたくさんの文学作品があります。
みんなが同じ本を読まなくても、自分だけの奇跡的な本1冊に出会うことこそ文学の醍醐味だと考えます。
背表紙だけで決めて面白くなかった本、
挿絵がないのにすんなり読めてしまった本、
何度も何度も読みたくなる本、
人生を変える本。

子供だって時間は限られています。
子供が思うように出会いと別れを繰り返して、
自分だけの「名作」を見つけて欲しいなーと思っています。

これまでの著名な作家さんたちには本当に申し訳ない(><)けれど、

文科省を中心として、児童書の「名作」の見直しをして下さい。

まとめ

例の「ショックもの」事件があった時、
息子がこれから読む本を私が全部目を通さなきゃならないのか・・・?
と途方に暮れました。できないけど。

子供がまだ母親と素直に向き合ってくれる年齢でよかったぁとしか言いようがありません。

皆さんも、できれば子供が小学校4年生くらいまでは、たまーに学校から指定される本をのぞいてみて下さい。

では!

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