【「療育」をすすめられたら通わせるべきでしょうか?】「療育」を利用する意味、効果について分かりやすく解説します!

療育の効果
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はじめに
「健診で療育をすすめられた」「園の先生から療育に行くように言われた」「ネットで療育を知って、通わせたいと思っている」など。「療育」と出会うタイミングは親子それぞれ。ここでは私の言葉で説明をしていきますね。
  • こんな人に読んで欲しい
    ・ 健診で「療育」をすすめられた
    ・ 園の先生から「療育」に行くように言われた
    ・ ネットで「療育」を知ったので通わせたいと思っている
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「療育」とは

【療育】読み方:りょういく
障害をもつ子供社会的に自立することを目的として行われる医療保育
引用 https://www.weblio.jp/

療育という言葉
もともと身体障害のある子どもへの治療と教育を合わせたアプローチを表す用語として使われていましたが、今は障害のある子どもの発達を支援する働きかけの総称として使われることが多いです。 なお、「発達支援」という言葉もほぼ同義語として使われています。             引用 https://junior.litalico.jp/

「療育」に行く意味

色々なサイトがありますが、ここでは個人的な意見を含め、私の言葉で書いていきます。

集団行動の練習ができる

「自閉スペクトラム症(発達障害・自閉症)」の子どもたちにとって、みんなと一緒の流れに沿って動くことは苦手なことの1つです。いわゆる「社会性の障害」と言われます。幼稚園・保育園では必ず必要とされる力で、この部分ができないと目立ってきます。
よく「本人が困る」と聞かれますが、正直現場での「大人の困り感」が先なのは否めません。

「療育」ではこの部分を練習させてくれます。4,5人程度の小さなグループで目をかけてもらいながら流れに添えるように促します。「集団療育」と言います。
ただ、個別療育の方が圧倒的に多いのが現状ですので、事業所は選ぶ必要があります。

褒めてもらう機会が増えることで自信を保てる

集団に入れないということは、「○○くん」「こっちこっち!」と呼ばれたり、行動を止められることが多くなります。普段はマイペースに動けるのに止められるとストレスも溜まります。それも叱られてしまうのでは園自体が嫌いになってしまいます。子供に必要な「自己肯定感」を下げてしまうことにもなりかねません。

他のタイプで、集団にはなんとなく入れているけれど、発達全般がゆっくりな子供がいます。そういう子の場合は、製作についていけなくて固くなったり、先生の説明を聞いても覚えられなかったりして、全体的に失敗が多くなってしまいます。するとやっぱり自信がなくなってきて、園に行きたくないということに繋がるケースも。

その点、療育は個別課題に沿って、その子に今必要なことを丁寧にみてもらえます。スモールステップにしてもらえると「できる、できる」の積み重ねになるので、自信も持てますし、園生活と家庭だけよりも、褒められる機会が多くなるのはかなり良いことです。

親御さんがかかわり方を教えてもらえる

親が子供の送迎をするだけの療育もありますが、先生との懇談はあるはずです。
「どんなことを伸ばしたらいいのか」「家庭でどのようなことに目をかければいいのか」「担任の先生に何を伝えればいいのか」など、子供とのかかわり方、親としてすべきことを学べる場所になるのが「療育」です。悩みも聞いてもらいやすく、子育てもしやくなりますので自分だけで抱えなくてもよくなるのは大きなメリット

個人的には小さいうちは母子療育(子供と親御さんが一緒に過ごす)をおすすめします。入園後はお子さんのタイプによりますが、集団行動が苦手な子は「集団療育」、発達がゆっくりな子は「個別療育」が良いと思います。

「療育」を勧められた親御さんのさまざまな反応

さて、冒頭で「療育」を検討すべきタイミングは人それぞれだと触れましたが、「療育」という言葉の捉え方も人それぞれです。では実際に「療育」を検討することになった親御さんは何を考えるのか、体験談を踏まえて説明します。

うちの子に本当に必要なの?という疑問

園から突然勧められたり、1歳半健診や3歳児健診で保健師に勧められるとまさに「晴天の霹靂」。受け入れられない方も多いです。

「別にうちでは何にも困っていないのに」
「男の子ってこんなものだと思っている」
「義母からも主人はこんな感じだったと言われている」

「本当は相談に来たくて来たわけではないんですが・・・」と言われたりもします。
親として、そう思って当たり前だと思います。

「療育」=「障害児が通うところ」だという偏見

「療育」なんて「障害児が通うところ」とどうしても思ってしまうという方がみえます。
そのため、主人と義母が反対するし、親戚にも言えないので通わせたくないと言われる時もあります。

一昔前は敷居も高く、「療育」という言葉はあまり聞かれませんでした。
気持ちはとても分かります。

小学校以降になにか差別をされないか不安

「療育」に通うことで記録が残ってしまって将来に影響するのではないかと聞かれたことがあります。就学、就職、結婚などへの影響があるのは避けたいと。

時折、「手帳」ってなんですか?と言われます。

療育サービスを利用するにあたり、「受給者証」というものが手元に来ますが、「療育手帳」「障害者手帳」とは違いますし、特に療育を使っていた過去がついて回ることはありません。

「通わせて下さい!」「行きたい!」との強い要望

すぐにでも通いたい!
早ければ早いほどよい!
0歳児からの療育が良いとネットにも書いてあるので!

療育に通うことを前提に相談に申し込まれるアクティブなお母さんもみえます。
療育に通う必要があるのか「?」な子もいますが、ネットの情報はすごいなと感心します。

「療育」を勧められた時に考えるべき点

では、「療育」を勧められたら親としてどう整理したらいいのでしょうか?

まずは「子供の成長のために」と考えること

特に園が楽しくなさそう、先生から怒られていることが多そう、他の子についていけていないように思うのなら、検討すべきタイミング。
「うちで困っていない」のは抜きで考えましょう。

ただ、親御さんが迷うくらいなら辞めた方がいいと思います。
人の目を気にしながら無理に通うことになると、子育てが苦しいです。また「療育」の内容にも否定的になってしまいますので、先生とのコミュニケーションが薄くなる可能性もあります。

まずは見学にいって、話を聞くといいです。市の手続きはその後でもいいので、フラッと電話をして実際に目で確かめてみて下さい。
(自費で行こうとしている方は別です。)

「療育」は今だけだと考えること

「療育」は年長さんまでです。
小学校からは「放課後デイサービス」(サポートが必要な子供の学童のようなもの)が始まりますが、放課後の少しの時間で宿題を見てもらったりしてすぐに時間になってしまいますので何かを習得する場所とは言えません。

ということは、小学校に入る前に、伸ばせる部分は伸ばしてもらっておきましょう!

「個別療育」にこだわらないこと

「マンツーマンでじっくりとかかわって欲しい」と考えられるお母さんがみえます。
ただ、学習塾だと個別スタイルの方が伸びるかもしれませんが、療育は成績を伸ばすような勉強をしにいくところではありません。
「周囲を見る力」「全体指示に耳をかせる力」「人を理解する力」など、相手ありきの苦手な部分を伸ばしていくのが療育です。

そのため、「療育」をすすめられたのが「集団に合わせるのが苦手だから」だとしたら、迷わず集団療育を探すべきです。

個別療育が意味がないとは言いませんが、個別だと問題なくできてしまう子たちにはもったいない時間です。せっかく園を休んでいるんだから。

「療育」についてのまとめ

「療育」をすすめられて悩んでいる親御さん!
たくさんの親子を療育に送り出してきた私ですが、「決して焦らない」「無理をしない」は原則としています。説明を聞いた上で、親子ともに準備が整った時が「療育」に行くタイミングだと思います。「いま!」って感じる時が来ますから。

そして、悩むことではありません。
大半の人が「通ってよかった」と言われます。「行ってみてやめる」のも選択肢の1つですので、見学、体験に行ってみて断ればいいのではないでしょうか?

就学までの子供の時間は一瞬です。
なんでもトライしてみるのもよいかもしれませんね。

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