憧れの薪ストーブ。新築ならもちろん、最近ではリフォームで後付したいという家も多くなってきたそうです。我が家も新築の時に、床暖房か薪ストーブかかなり迷った挙句、本当に思い切って薪ストーブにしました。現在3年。11月〜3月頃までほぼ毎日つけています。そんな「ど素人」から「ヘビーユーザー」に変貌を遂げた立場から、メリットとデメリットを挙げてみました。
◉ この記事を読んでほしい人
- 薪ストーブが欲しい!!って人
- 薪ストーブでご近所さんに迷惑がかからないか心配な人
- 新築するにあたって床暖房と悩んでいる人
◉ 一言でまとめると!
やっぱり良い!
薪ストーブを設置するメリット
やっぱりメリットは大きい!
メリット1 薪ストーブは体の芯が暖まる
エアコンの熱風と違って、遠赤外線 なので本当にじんわりと暖かいです。
5度以下の日に上着なしで外に出ても、しばらくは寒く感じません。
いつでも素足でいるので、外出するときも素足に靴になってしまうこともしばしば。
子供なんかは全く靴下を履きません。
あと、最近気づいたんですが、お肌の調子が良いです。
もちろん羽毛布団はいりません。
メリット2 薪ストーブは音がしない
エアコンのしずか運転と比べ物になりません。
エアコンの生活には戻れません。
寝る時にしんと静まり返った部屋で時々薪がパチパチっと爆ぜるのがたまらなく良いです。
寝る時も心地よく眠りにつけます。
メリット3 薪から立ち上がる炎に癒される
ゆらゆらとゆれる炎をじっと見つめながら、なんか考え事をしたり、ぼーっとしてみたり、眺めているだけで優しい気持ちになれます。人間にとって火の大切さは永遠に変わらないんだろうなと感慨深い時間を過ごせます。
おすすめ品⇩ コスパ良し!付き良し!これに落ち着きました。
メリット4 趣味の楽しみに近い感覚がある
焚き付けが家族で取り合いになるくらい楽しいです。
毎回、火のつき方、燃え方、炎の揺れ方、炎の色などが違います。
その日の天気にも左右されるので、同じ燃え方の日はありません。
薪ストーブとやりとりをして、火を育てていくという感覚です。
とてもうまく火をおこせたときの満足感はたまりません。(失敗もしますが)
メリット5 停電になったとしても暖がとれる
まだそういう場面はありませんが、何か大災害で電気がとまったり、ガスが止まったりしたときのことを考えると、薪さえあれば暖まれるし、お湯だって沸かせるし、ある程度の料理だって大丈夫。そういった意味でシンプルな薪ストーブは災害に強いと思っています。
メリット6 ペットが大喜びする
動物は火の暖かさが大好きです。
以前飼っていた犬も、ストーブをつけて欲しいと催促をしていました。朝付ける準備をすると本当に嬉しそうに近くで眺めていました。犬のためにつけているんじゃないかと思うほど笑
丸焼きになるんじゃないかというほど近くで火の番をしていました。
火の怖さも知っているし、暖かさも知っているようで、本能はすごいって思います。
メリット7 薪ストーブは環境に良いらしい
最初は、逆に木を切り倒してしまって、環境破壊なのではないか?と心配していましたが、どうやら伐採しなければいけない木で薪を作ることはリサイクルにもなっているとのこと。市町村によっては薪を是非持っていって欲しいという取り組みもあります。
山の環境を整えて、良質な山をキープするためには、定期的な伐採が必要らしいです。
デメリット
やっぱりデメリットもあります。
デメリット1 薪が重すぎる
薪って1つ1つが 超重い です。
良い薪ほど、大きくて、長くて、つまっていて、広葉樹で、重いです。
女性にとっては一苦労。
持てないわけではないですが、太い薪なら無理しても3本。
よく売っている一束単位で売っている細いものであれば持ちやすいし、体も使って乗せれば3束くらい運べますが、あれは細すぎて燃費が悪いので買いません。
うちは薪棚まで階段がある家があるので、車から運ぶのは本当に重労働で腰や腕にきます。
年をとったら人を雇うしかありません。
(ちなみに「となりのトトロ」でさつきちゃんが薪を持っていくシーンがありますが、おそらくあれは針葉樹です。あんなに軽く持てませんから~~;)
デメリット2 薪の調達ルートの安定が難しいこと
田舎だと「もらっている」という方も一定数みえます。でも今年は「ない!」ってこともあるみたいです。
うちは幸い家の建築に携わってくれた方から業者さんを紹介してもらえて、毎年同じ量をキープしてもらっています。
最初は、色々試しましたが、薪によって温かさや火もちが違うので、よい薪に出会える場所は限られているんではないでしょうか? 今の業者さんはキープ客のみでいっぱいで新規は受け付けていないとのことでした。
それくらい薪の調達には一苦労です。
デメリット3 近所に臭っていないか少しドキドキする
これは薪ストーブを取り入れる上で踏み切れない大きな理由ですよね。
近所づきあいをする中で、もし1回でも文句がでたら、即アウトですよね。
使うのをやめないといけなくなるかもしれません。
私も新築なので、最初の印象が大切だと思って、初めてつけるのに勢いが必要でした。
1回目はストーブ屋さんにデモンストレーションをしてつけてもらい、うまくつけば煙はほぼでないと分かりました。でもやっぱりドキドキするので、最初のうちの点火はみんなの窓がしまっておうちに入った少し遅い夕方にしていましたね。
そして正直うまくつかなかった時は少し臭います。
どこかで木がこげているのかなと微かな程度。。
煙突もあるし、風に吹かれて上にいってしまうので、苦情がでるほどのエピソードはありません。
うちの場合は近所にも薪ストーブの家がちらほらあるので、「あ、今日はどこかが失敗したな」とクンクンとやったりします。
デメリット4 焚き付け時に音がしてしまう
薪ストーブをつける時、「ギー(金属音)」「がちゃがちゃ(灰をかき出す音)」「わさわさ(薪を入れる音)」「がっちゃん(灰受けを元に戻す音)」「玄関の音」など、結構耳に触る音がします。
大体早朝につけたいので、張り切った夫が5時頃につけ始めると音に敏感が私が起きてしまい、怒りました。子供も寝てるんで。
デメリット5 巨大地震で火災が起きないか心配
大災害時の役に立つというメリットを挙げましたが、反面、ついているときに巨大地震がきたらどうしようと少し心配しています。
ちょっとやそっとじゃ煙突も外れることはないから心配しないでくださいと設計士さんとストーブ屋さんにも言われましたが、燃えているストーブにザバッと水をかけることはNGです。
表面のガラスが割れますから危険。濡れた布団をかけようか。。。と心配の種ではあります。
デメリット6 子供が小さいうちはつけられない
これは時間とともに解消する問題ですが、分別が分からない幼い子には危険ですね。
柵もあるみたいですが、使わなくなったら邪魔だし、高いし、要らないような気がします。
トミカが下に入っていくのはちょっと危ないかもしれません。
でも子供なんてすぐ成長します。待ちましょう。
まとめ
薪ストーブは男の人が憧れている場合が多いと思いますが、実際に使うのは日中家にいる主婦だったりします。女手で管理することを十分に考えての家族での話し合いが必要です。我が家の場合は私がハマってしまって、私の「聖域」に入ってきて欲しくないと考えるまでになってしまいました。こういう主婦もいます。
土日のみの趣味で使う人は別物ですが、本当に暖をとるための設置なら上記の点を考えることをおすすめします。またコスパについては下記の記事で!