もうスマホ・タブレットなしの生活は考えられないけれど、子供のネット依存は心配。子供にはタブレットでおとなしく過ごして欲しい欲しい反面、親としてこのままではダメなんじゃ?と自問する方は多いのではないでしょうか。いつから使わせるべき?
- 子供にタブレットを見せている時間が長い人
- ちゃんと子育てしたい自分がいて自分を責めてしまう人
- 嫁や娘の子育てに疑問を持っている祖父母
タブレットを与えてもいい年齢は?
少し前まではタブレットを利用する年齢は小学校高学年からと言う人が多くいましたが、最近では小学校入学くらいからいいのでは?と言われ始めました。でもそんなことは建前で1歳から触らせていても全く不思議ではない昨今です。
与えてはいけない年齢なんてない!
結論から言うと、与えていけない年齢はないと思っています。シンプルに言ってしまえば、テレビ画面が小さくなって自分で触る機能がつくだけ。どうやって与えるか、どんなタイミングで、どのような使い方をさせるかを考えさえすれば、低年齢でもOKだと私は思います。
ただ、乳児期の赤ちゃんはまだまだ視力も弱いので注意しましょう。色んなリズム、歌声が気軽に聞かせてあげられるのはめちゃくちゃ良い時代!
与えるのが早いと良い部分も!
子育てはこの30年程度でかなり変化しました。そのため、母娘、嫁姑ですれ違う家庭も多いですね。嫁がスマホを与えて放っておく、孫が遊びに来ても小さな画面ばかり見て一緒に過ごしている感じがしない、せっかく外出や他の遊びに誘っても興味を示さないなど。アナログ昭和世代からすると確かに見過ごせない事案です。
ただ将来的にスマホは必ず手にするもの。
小学校の高学年まで与えない、ゲームをさせないというこだわりのある親もいますが、親の目が届く年齢のうちに与えるべきです。小さな画面を与えるということは、プライベートスペースとして「閉じこもる世界」を与えるのと同じこと。思春期、反抗期と言われる時期に初めて与えると、親は全く干渉できなくなりますので、早いうちから隣で触らせておく方が後々の管理に役立ちます。
低年齢でスマホ・タブレットを使わせることのメリットとは?
低年齢でスマホ、タブレット端末を与えるなんてよくないことばかりだと思う方も是非考えてみて下さい。以下に挙げるメリットは筆者が実際に子育てをしていて感じていることです。
良い学習教材がたくさんアップされている
youTubeなんて、“早口でまくしたてる玩具の紹介”“口の悪いゲーム実況中継”“くだらないレジャー映像”の掃き溜めで、子供にとって悪いものしかないわーって思っていませんか? 私も広まりつつあった当時は毛嫌いしていました。今でも積極的に観るわけではありませんが、最近の息子の英語力にびっくりしています。学校では習わないような英会話の応答をしたり、色々な国の文化を知っています。マニアックな科学の知識に私もついていけなくなりました。
だからバカにできません。
「もうそろそろやめなさい:-x 」と言っても、英会話の動画を観ていることがあります。(特に最近のショートは”数打ちゃ当たる”的で良いものが紛れている印象があります。)
暴言への耐性・暴言を流す力が育てられる
ネットで「死ね」って言われたことありますか?・・・私はあります笑
息子に人狼ゲームのゲームをすすめられてやり始めた時にモタモタしていて「シね」と言われました 😥 息子に報告すると「そういう人もいるでしょ。狭い世界で本気でやってるんだわ。」と涼しい顔をしていたので、「強すぎる・・・」と感心しました。
これくらいの免疫は大切です。
子供たちは「暴言は言うな」「いじめはするな」と教えられますが、相手がコントロールできない以上、巻き込まれることは防げません。言う側ではなく、言われた側だとして「流せる」力はこれからの子供達に必要です。絶対。
だからそれまでは親がすぐ隣にいて欲しいのです。
低年齢でスマホ・タブレット端末を使わせるメリットとデメリット
早くからスマホを使わせることのデメリットはみなさんよくご存知だと思うので紹介しなくてもよさそうですが、簡単に挙げます。
低年齢でスマホ・タブレット端末を使わせるメリット
- 端末の感覚的な操作を身につけられる
- 親の言うことを聞ける年齢なので管理、話し合いができる
- 個人の興味に合わせた教材が選び放題
低年齢でスマホ・タブレット端末を使わせるデメリット
- 視力・姿勢が悪くなる
- 小さい頃から外遊びが少なく、体力がない
- 悪い言葉遣いを聞いたり、アダルトなサムネを観てしまうことがある
デメリットがあるからこそ、低年齢から与えて欲しい
ここまで書いてきたように、スマホ、タブレット端末を低年齢でどのように使わせるかが鍵となります。私が受ける相談の中で、お母さんたちにアドバイスしていることは以下になります。
時々画面を止めて一緒に観る→文章を構成させる
いずれにしても観せっぱなしは良くないので、たまに共有すると良いです。時間がない親御さんもいるとは思いますが、時々動画の画面を止めて、「今〇〇さんは何してるの?」「この歌はなんの歌?」「この中で誰が好き?」など、言葉のやりとりをするように意識してみて下さい。ユーチューバーのことを興味があるように(なくても)色々尋ねてみて、コミュニケーション力を鍛えてあげて下さい。
親はネットのことを色々話せる相手なんだと思ってくれる準備ができます。
実況を聞く→言葉使いについて常識を教える
動画をアップする人の中には言葉遣いが悪い人も結構います。視聴者を煽る、人を責める、文法に合わない語尾を使うなどです。エンターテイメントとして楽しませようとしている各々の手法なのかもしれませんが、子供はそっくりそのまま真似してしまいます。
ただ親ができることは怒ることではありません。私たちも悪い言葉遣いを知っていて、話せますよね?
・・・そこで、「やめなさい!」ではなく「〇〇って言ってみよう」「本当はどうやって言うの?」と正しい言葉遣いを考えさせてみましょう。
反対が分かっているからこそ、良い言葉の方を選べるようになります。
この記事のまとめ
デメリットがあるからこそ、低年齢から与え、情報リテラシーについて親子で考えて欲しいと思います。私の年代は、早くから与えるタイプと絶対与えないタイプの親が混ざっている年齢でした。両方にメリットがあるとは思いますが、今の息子を見ていると、私は早くから与えてよかったと思っています。