息子(犬)に脳腫瘍が見つかってから治療までの記録です。
診断からは本当に毎日悪夢のようで、血眼でネット内を彷徨っていました。
ありとあらゆる情報をたくさんネットで調べました。
でも情報自体が少なかったことや、実際私が体験したことと、違うこと(金銭面や治療内容)も多かったので、同じように悩んでいる方がみて下さるといいなと思って記事にしています。
放射線治療に実際にかかる金額が正直怖かった
ペット保険に入っていないのに「放射線治療」と聞くとかなり高いイメージがありました。
大学病院に来院するに至った経緯
立ったまま座ることもできず、ご飯のことも忘れて、機械のようにグルグル回っている彼を見ていると、まだまだ動けるのに全くコミュニケーションがとれないことが私にとって辛すぎました。何よりも頭が痛そうな甲高い声で鳴いていたことが最大の苦しみでした。
結局、大学病院に紹介状を書いてもらうことにしました。
(この頃、犬の癌の薬のネット詐欺に遭いました。これも気持ちに影響したかもしれませんね。)
やっぱり治療費が怖かった
大学病院への道中、
「私は何をしに行くんだろう。」
「もしかしてお金によってこの子を見捨てるのかもしれないのに・・・」
と考えてしまい、涙がとまりませんでした。
命とお金を比べなきゃならないなんて、本当に辛すぎる現実。
いくらならよくて
いくらだとダメなのか
切り捨てなければいけない、あきらめなければいけない現実を目の当たりにするかもしれない覚悟はなかなかできません。
今更だけど、ペット保険に入っていたら話は違ったのかもしれません。
大学病院の獣医科の初診
放射線治療ができる獣医科は限られています。このあたりだと大学病院になるので片道1時間半ほどで来院しました。待合室で話す皆さんに「近くていいね」と言われました。
初診の診察室にて
かかりつけ病院との連携で画像をチェック済みの先生。
この子の様子から、確実にかなり末期の脳腫瘍ですね。○○○ティング(名前忘れてしまった。壁の隅に上を向いて顎をくっつけて止まっている姿勢のこと)も見られますし、旋回運動もみられます。呼びかけにも来ないし、表情もないですね。腫瘍の形から良性か悪性か分かりにくいですが治療でよくはなると思います。
治療しない場合はどうなりますか?
脳圧を下げる薬と痛み止めを飲んで、このまま看取っていくことになると思います。もう長くはないので覚悟してもらった方がいいと思います。
治療するとしたらどういう治療になりますか?
医師の方からは病状の説明を中心にして、「放射線治療」をすすめるような声かけはありませんでした。
⑴ 外科的治療で喉から太い注射をさして癌細胞を抜き取るか
⇨ ・全身麻酔なので短頭犬種だと死亡のリスクが少し高い。
・術後の痛みを伴う。
・1週間ほどの入院が必要。
・完全に取りきれないので最終的に残った腫瘍細胞に放射線を当てることになる。
⑵ 放射線治療で癌細胞を地道に減らしていくか。
⇨ ・週に1回で7回通院が必要。(Total 49 Gy)を当てる。
・効果が出るのが遅いかもしれない。
・悪性か良性かで変化は異なる。
放射線治療に提示された費用
費用の話は最後の最後になりました。
怖すぎたのでなかなか聞けませんでした。
⑵ 放射線治療の場合 1回 4万 〜 5万 × 7回
3桁じゃない。。。 50万もしない。。。
覚悟していた額が3桁だったので、手が届く気がしました。
もちろん高いです(><)でも命についてずっと考えていたので、頑張れば大丈夫だと思えました。
(あとで調べたら、この大学病院は日本で一番良心的な値段設定だった。普通はもっと高いみたい。ちなみに岐阜大学です。)
私が出した結論!
外科治療を選んでも最後に放射線治療が必要になるのであればと、最初から放射線治療を選択することにしました。先生も断定はしないもののその方が良いような印象でしたね。
大学病院だからか、治療の選択肢を与えて、あとは飼い主に任せる感じ。すすめたりもしないドライな感じでした。
でも大学病院獣医科だから、最先端医療の臨床例を集めたいだろうと推測される。
次の記事で総額を発表します→こちら
フードは本当にこれ1択。
肝臓の数値が上がってから、私なりに調べて与えていたのですが、結局入っていた「炭水化物」に泣いてしまいました。絶対入っているのよ。米、小麦、ポテトなど。腫瘍を成長させる栄養素になってしまうらしい。だから絶対これ。