【犬の脳腫瘍『放射線治療』】① 犬が癌になったら、飼い主として何ができるの?どこまでするの?

ひとりごと
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はじめに
息子(犬)に脳腫瘍が見つかってから治療までの記録です。
診断からは本当に毎日悪夢のようで、血眼でネット内を彷徨っていました。
ありとあらゆる情報をたくさんネットで調べました。
でも情報自体が少なかったことや、実際私が体験したことと、違うこと(金銭面や治療内容)も多かったので、同じように悩んでいる方がみて下さるといいなと思って記事にしています。

 

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犬の「癌」をどこまで治療するのか?

犬の2頭に1頭が「癌」でなくなっています。衰弱の原因を検査しないので犬が「癌」だと知る飼い主は少ないと思います。街の獣医さんもすすめませんし、検査はできないところが多いから。

正直言うと、それでも良いのかもしれないとも思います。

犬にも高度医療ができる時代に

近年、犬の医療も人間と同じようなレベルまで行えるようになり、
なんらかの症状が出れば、検査で原因が突き止められる世になりました。
それがいいのか悪いのかの議論はさておき、飼い主が行える治療の選択肢が増えてしまったわけです。
ーーー ということは、明らかに1つの命が手のひらにのってしまっているということになります。

飼い主としてどこまで治療に踏み切るか

うちの犬は脳にできた腫瘍の放射線治療を9歳と12歳の2度受けさせました。
これでよかったのか悪かったのか未だに答えは出ません。
ただ現状、死にかけていたのが嘘のように、ゆったりと老後を過ごしています。
ただ老犬は老犬なりの身体的問題が出てしまう。
気力の低下、腰痛、関節痛、膝痛、筋力の低下。
果たして長寿がいいのか悪いのか。

様々な意見があるかと思いますが、私は治療を選んで良かったです。

我が家の犬が「脳腫瘍」の治療に至るまで

我が家のケースですが、症状が出てから、悪化、治療までの記録です。

「脳腫瘍」による初期症状(2015年6月頃 8歳)

ボストンテリア♂の話です。
根っからのボール狂いで、ボールキャッチに全てをかけていたくらい笑
そんな彼がいつものボール遊びの最中に、少しだけ片方の後ろ足を上げて走っていました。
ほんの数回のことでしたし、別に触っても痛がらないし、
肉球に尖った石でもついたのかな?とその日は軽く考えていました。

これが最初の兆候だったと思います。

そして同じ頃、フィラリア予防の薬をもらうついでにしてもらった血液検査で、肝臓の数値がかなり高いと病院より連絡を頂きました。

  GPT/ALT=238 (正常値17〜78)
  ALP=2073 (正常値47〜254)

びっくりするほどの高さでした。
ただ血液検査やエコーからも、肝臓の数値以外は特に異常は見られず、この頃は症状もなし。
動物病院の先生もまあ元気ならこのまま様子をみましょうとなりました。

「脳腫瘍」の進行症状 (2015年9月)

2ヶ月前は全くいつも通りで元気だったのに、ぼーっとしている時間が増えてしまい、反応もどんどん鈍くなってきました。ただ少し大人しく、だるいのかな?という印象でした。「大人になったな」なんて家族に言われていました。

でも、大嫌いな爪切りにも反応しなくなり、この辺りからやっぱりおかしいと焦り始めました。

さすがに心配になり、MRIやCTが撮れるような少し大きな病院に連れて行くことになりました。おそらくここが、看取るかどうか分岐点だったと思います。大きな病院に行くことは「治療する」方向に繋げるということなります。

この頃からは坂を転がり落ちるように、悪くなってきました。「ご飯に興味を示さない」「最終的に水も飲まない」ので、肉球や鼻などがカラカラになり、裂けて、取れてきました。

結局はっきりとした診断がつかないため、「ここまで来ると、MRI検査しか分かりません。ただ、短頭犬種なので麻酔で挿管した場合の呼吸困難で死亡するのリスクは他犬種よりも高いです。料金も10万ほどになってしまうかと思います。」と言われました。

本当に悩みました。どうしたらいいのか。
家族は「もうあきらめなさい。9年もよく生きたよ。」と言いました。

でも滅多になかない彼が、夜にないて暴れるようになりました。見に行くと、普段は抱っこなんて大嫌いなのに、自分から飛び乗ってきて、私の腕にグーっと頭を強く押し付けます。おそらく頭痛がすごいようでした。

弱っていくだけならまだしも、痛みがともなうなんて、、、やっぱりMRIをお願いすることにしました。このまま病気で死ぬのか、検査中に死ぬのか。

どちらにしても死が待っているのなら、生きられる望みに近い死を選ぼうと思いました。

 命懸けのM R I 検査へ

麻酔→検査→診断を1日でやって下さったので、ほぼ1日がかりでした。

MRI検査料  55000円
他に血液検査やエコー検査、処置料など含め、74000円ほどのお会計でした。

(今思えば、すごく高いな。あの頃は藁をもすがる思いだった。)

検査後、待合室で待つ私に、主治医の先生がきて、
「やはり 脳に腫瘍が見つかりました。」とのこと。

「・・・(覚悟はしていましたがやはり泣ける)」
「ここの病院ではこれ以上何もできないので、もし治療を望まれるのなら大学病院に紹介状を書きます。治療費はかなり高額になると思いますのでよく考えて、また連絡を下さい。」と先生。

とりあえず、検査から無事に生還した頼もしい彼と帰宅しました。ぐったりした彼を横に泣くしかない私。「3桁は覚悟した方がいいかも」と言われた事を思い返しながら、途方に暮れていました。

この時点を振り返って思うこと

正直、今となって、本当に4年間、よくお互い頑張ったと思います。
余生も穏やかに過ごし、看取るのは心身ともに大変だったのは否めませんが、精一杯送り出すことができました。

でも結局かなり高額な必要がかかりましたし、犬は家族といえど、よく効く痛み止めと穏やかに眠れる薬があれば看取ることができたかもしれないと思います。犬は話せないので汲み取るしかないし、過剰に心配にはなってしまう。

ペット保険の大切さは身に染みました。
大学病院の受付の方も当たり前のようにペット保険は?と聞かれましたので。

ずっと言っていますが、下記のフードはぜひ試してくださいね。
高額ですが出会って良かったです。

 

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