【犬の里親になることは難しい?めんどくさい?】保護犬シェルターで保護犬を迎え入れることをあきらめた理由

ひとりごと
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保護犬を検索・探す前に知って欲しいこと

たくさんの人が「保護犬を迎えたい!」と考えていると思います。私もそうしたいし、保護犬を安全に迎えられる手段が日本に欲しい。でも今できることは、既存のシステムでどうにかして新しい家族を探すことのみ。

大切なのは、とにかく自分のぶれない軸を作ってオンリーワンに出会えるのをゆったり待つスタンスを崩さないことです。犬が欲しいと思うと速攻で犬と暮らしたくなりますが、家族を選ぶのですからゆったりと数ヶ月は待てるだけの心持ちは必要なようです。ペットショップに行けばその日の夜には一緒にいられるでしょうが、どこかで待っている保護犬との出会いを夢にみることにします。そして私が今回学んだことをまとめます。

まずは保護団体の考え方を熟読すること

最初から掲載されている写真に目を向けてしまいがちですが、まずは団体の出している条件や手続き方法を何度も確認した方が良いです。すごく運命を感じる写真であったとしても、条件で「無理」なことも多いので、片想いのまま自爆が続くことになってしまいます。

そしてどんな団体もほぼ厳しい口調(というより、多すぎて厳しく感じる)で書かれていますが、それは自分の勘違いだと受け入れましょう。今回思ったのは、話が進むうちに口調が柔らかくなっていきましたし、電話をしたり、お会いしたら普通に優しい方でした。

ただ、募集要項に少しでも違和感があるなと感じる団体さんの掲載をいくら見ていてもダメです。そこから探すのは現実的ではありません。募集地域はもちろんですが、譲渡費用の考え方や、永久月会費の請求、定期報告の方法や回数など、特に迎え入れた後も続くものには慎重な見極めが必要だと思います。団体運営のブログやインスタ、動画チャンネルからも雰囲気が少しは伝わります。

冷静に個人情報を開示すること

里親希望の方はかなり謙って申し込むことが多いと思います。
それはどうしても先方に気に入られなければならないと思っているから。

ただ私が今回思ったのは、最初は書類形式の質問に、詳しく、誠実に、丁寧に答えるのみで大丈夫だと思いました。意欲をみせよう、人間性を見せようとした空振りの就職活動のような心持ちでいる必要はないと思います。あちらもたくさんの応募者の情報を比べて、冷静に見極めたいだけなので、あなたが向こうの立場であれば知りたいであろうと思う情報を教えてあげることが全てです。

向こうはあなたと会ったこともないのに、メールの文面だけで人間性を判断できません。むしろあっち側も「犬が欲しいアピール全開」の方よりも、冷静な方を選ぶような気がします。

ただ、最初から詳しい個人情報を書くことに違和感がありますよね。申し訳ないけれど、ボランティアさん1人1人の人間性はこちらだって分かりません。何かトラブったら家に来るんじゃないか、嫌がらせされるんじゃないかと応募側だって疑ってしまいます。ここで、あの子のためなら!と考えるM気質の方は止めませんが、気持ち悪いなと思った場合はいくら家族になりたいと思った子がいても縁はなかったことに心を切り替えることも大切です。これは辛い決断ですが、自分の心も守れない人は保護犬も守れないのだと考えてあきらめましょう。

里親になりたければ傷つくことは覚悟。自分の傷なんて小さなものだと思うこと!

保護犬を家族に迎えたい!探そう!と思って3日したらもう心はボロボロです。

「この子は無理だなー」と自分の器の狭さを再認識させられるし、「どうしてこんなことをされたの?」と人間のひどい仕業を目の当たりにするし、「この団体さんに連絡を取るのは怖いな」と弱い自分を鼓舞しないといけないし、なーんにもしてないのにかなりの精神的ダメージを負います。

何度も画面から目を背けたくなる。でも諦めないでください。オンリーワンを見つけるための時間です。あなたが犬たちを切り捨てていると思ってしまうのは錯覚です。

里子探しはとても辛いことですが、そんな時は保護犬の受けた傷よりもましだと思うようにしましょう。この山場を乗り越えることを迎える子に試されているんだと考えましょう。

里子として迎えたい犬の特徴についてきちんと調べるべし

日本人は犬の飼い方が下手だと言われています。
そもそも「トレーニング教室」などに通う風習がありませんし、その犬種独自の習性を知っている人も少ないです。そのため、犬を家族ではなくペット扱いしがちな日本人に合った、躾に手間がかかりにくく、人に合わせる賢さをそこそこもっている、日本の家屋事情にも適した、トイプードルが現在の主流になっています。

これまで、躾にくいシベリアンハスキーが流行ったり、主導権をとられやすいダックスフンドが流行ったり、日本の気候に全くあっていないシーズーが流行ったり、闘犬の血も入っているフレブルが流行ったりと、犬にも流行がありましたが、手に負えないと人気急降下。次の人気犬種が増やされます。今のところ、トイプードルに変わる犬種はいないように思いますが、あまりの多さに飽きてきたのか、色々な犬と交配させて有一無二の子を作る方向にシフトチェンジまでされたりしています。

結局ちゃんと犬の特性を知らずに飼ってしまうことが多いのです。

なので、せっかく保護犬を探されるのではあれば、自分の家ではどんな子なら迎えられるのかを事前に考えておくと理想的です。「保護犬といえば雑種でしょ」「犬種で選ぶなんてありえない」という声が聞かれますが、先天性の疾患の種類や老年期の傾向、必要なケアは犬種によってかなり違ってくるので、犬種で選ぶこともある意味「責任のある探し方」ではないかと最近は考えています。それに犬種で選んだとしても、里親募集中の子がたくさん見つかってしまう悲しい社会です。

ペットショップで買ってしまう気持ちも分かってしまう

賛否両論あれど、絶対ペットショップでは買わないと勝手に信念を持って生きていた私ですが、今回のことでペットショップにいる、小さな子供連れファミリーや定年退職世代の夫婦に少し同情し始めました。娘に連れて来られて、犬を抱かせてもらっている70歳くらいの老人も見ました。
ああいう人々が、世間から「無責任」「犬が可哀想」という判断をされるんだろうなー。となんだかモヤモヤ。
近所のスーパーにペットショップが併設されており、何気なく見に行ったフレンチブルドッグの子が気になり、お節介ながら経過を観察していました。その子は1歳2ヶ月になっても売れず、46万から26万に値下げされていました。フレブルの1歳2ヶ月なのにあの大きさは満足にご飯を食べさせてもらっていないことは一目瞭然。そこではオーナーのような人がいつも電卓を弾きながら頭を抱えている姿が印象的でした。そこは個室も狭いし、辛すぎてもう行けません。それこそ通報したいくらい。。。

まとめ

犬と一緒に暮らす家庭の大半は「次は保護犬を迎えたい」と言います。逆に「迎えた」という人にはなかなか会いません。なかには「探していたけれど、心が折れるから人にはすすめられない」と言っている方もみえました。

保護犬譲渡は石橋を叩きまくる工程の中で橋が壊れてしまうこともあるのだと思います。

どうしたらいいのか。
「国がシェルターを作ってきちんと管理して!」
「どこかのファンドでも動かない限り、ボランティアだけでやっていけるわけがないでしょ!」と叫びたいです。

保護犬・猫を殺処分から救ってくださっているボランティアの方には本当に頭が下がります。
こんな私でもボランティアを考えたことがありますが、やっぱり考えるだけの人とやっている人の差は雲泥の差だと思います。

今回のことを通して、一番救われるべきはボランティアさんの心なのかもしれないと思いました。
ボランティアさんが活き活きと笑顔で働いていて、その温かさが周囲の人や犬にも自然に振り撒かれている光景がいいな。そのため、私たちができることはなんだろうと悩む毎日です。

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はじめに 以前から考えていた犬の里親。里親になれる条件についての否定的意見はネットでたくさん流れていますが、今回実際に経験してみた感想と改善して欲しい点をまとめ...
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