【誰にも相談できない「摂食障害(過食・嘔吐)」が治らない】辛い状態からなんとか抜け出すためにできること

ひとりごと
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はじめに
「摂食障害」の苦しみは本当に大きいです。「食べる」という人間にとって必要不可欠な行為に支障がでるということは円滑な日常生活を送れなくなります。ここではそんな状況を抜け出すために実際に行った手立てを考えています。すぐに無理に治そうとしなくてもいいです。

◉ この記事を読んで欲しい人

  • 摂食障害の人(特に過食嘔吐)
  • 辛い症状の出口が分からない人
  • 1人で抱えてどうしていいかお手上げの人

◉ この記事を一言でまとめてしまうと

  A. 「治さなきゃいけない」という観念に囚われないこと!  

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摂食障害とは

摂食障害は「拒食」「過食」に大きく分けられます。
「食べることをやめる」「どか食いしてあとで吐く、下剤を乱用する」などの症状がみられます。罪悪感から「うつ状態」になることもあります。

どちらにしても、「痩せたい」「今の自分のままではダメだ」という強い思いからのスタートです。始まるきっかけは結構あっけなくて、ただの「ダイエット」のような気分ですが、みるみるドツボにハマっていって、気づいたら抜けられなくなっているという怖い病気です。

「拒食」「過食」は正反対の症状に見えますが、「拒食」から「過食」へ、「過食」から「拒食」へと変わることもよくあります。

20〜30年前から社会問題になっていますが、飽食の世の中だからあらわれた比較的新しい病です。

厚生労働省の「メンタルヘルス」のページにも取り上げられています。↓
厚生労働省HP みんなのメンタルヘルス「摂食障害」



摂食障害の引き金

「やせている方が美しい」という社会全体の価値観が大きく影響しています。一時期、スーパーモデル(拒食症で作り上げられている)がもてはやされて、「綺麗」の価値観を植えつけた経緯もあって、そりゃ価値観に不具合が生じます。

つまり多くは「痩せたい願望」が要因です。そのため、女性の患者さんの方が圧倒的に多いのが実情です。

体重や体型(容姿全般も)のことをからかわれて傷ついた経験も、ひきがねです。

精神医学的側面からみると、子どもの頃に母親との歪んだ「愛着形成」があったり、「両親が不仲」だったりしたことが根本の要因だと結び付けられたりします。(これについては個人的に違和感をもっています。)

摂食障害になりやすいタイプ

女性が90%を占め、多くは真面目でしっかりした人物像で、神経質であるほどハマりやすいと言われています。「完璧に近づきたい」「今と変わりたい」という変化を求めて、スタイルの維持を目指すという目標から始まります。

容姿のことを気にするようになる、多感な時期の中高校生、大学生での発症が多く、「拒食症」は10代、「過食症」は20代に多い傾向があります。

高学歴のキャリアウーマンにも結構いたりしますが、恥ずかしさから受診ができないこともあって、正確な数が数えられていないと個人的には思っています。

最近は男性の摂食障害も増えているという指摘もあります。細身で高身長といった価値観が広がっているからでしょうか。昔だと「もやしっ子」笑

摂食障害の本当の辛さ

1人で抱える孤独な悩みである

保護者や先生などの大人の目があるうちは指摘されて、受診につながることも多いですが、大学生・社会人になると、誰にも相談できないので自分だけで「症状」と向き合うことになります「隠れ食べ」「大食い」などは女性にとって非常に恥ずかしいことなので、なんとか周囲にバレないようにしたいと思うのが、普通の感情です。

どうして相談しづらいかというと、食事はコミュニケーションの一環でもあるからです。友人とランチをする、恋人とディナーを楽しむ、その度に「この人はこのあと、吐くんだろうなー」と思われているなんてお互いに全く楽しめないと考えるからです。

人にバレたら終わり。相談したら終わり。と思っています。

全く終わりがない

痩せても痩せてもまだまだだと思い、終わりがありません。30キロ台に突入すると嬉しいですが、それを維持するためにやっぱりやめられません。

また、過食嘔吐には「食べること」に対する「快楽」と「嘔吐」した後の「達成感」が1セットとなってループします。

「快楽」という言葉は、一見「辛さ」と矛盾しているかと思われがちですが、自分で作り上げている「食べてはいけない」という価値観(歪んでいるにしろ)に背くことと、食欲の我慢の解放により、実は強い「快楽」が潜んでいるのです。

そのため、お腹が空になるとまた「食べたい」という欲求に駆られてしまい、終わりがありません。「快楽」が入っているため、一種の中毒症状と言っても良いかと思います。

起きた瞬間から寝るまで「食」のことで頭がいっぱい。それでも「食べること」自体に罪悪感を抱いているので、自分のことをどうしようもないダメ人間だと感じています。でも、抑えられない生理的欲求に抗うことは、「トイレ」や「睡眠」をずっと我慢しているようなものです。

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身体的なダメージが大きい

嘔吐が多いと慢性的な水分不足やカリウム、ナトリウム欠乏になります。
吐く回数が多いと、胃液で歯が弱くなって、虫歯や歯周病になりやすくなります。
耳の下のリンパが腫れてしまい、顔が腫れることがあります。
手に吐きダコができている人もいます。
血液検査でコレステロールが高くでます。

なににせよ、精神のみならず、身体にも大きなダメージを与えてしまうと言えます。

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摂食障害の治療の難しさ

症状が「0」になることは夢ではありませんが、正直、摂食障害の治療はすごく難しいです。

精神安定や不安軽減のための処方薬もありますが、それらは太りやすかったり、食欲増進の副作用があったりして、結局飲まなくなる人もいます。また、内服薬は効果を発揮する前に食べ物と一緒に嘔吐してしまうことも多いため、持続した効果が得られにくいです。

そのため、やっぱり、カウンセリングや認知行動療法といった心に働きかける治療法は必須となります。家族関係がうまくいっていないということで、家族に協力してもらう家族カウンセリングもあります。

ただ、正直、嘔吐に慣れると、いつでもどこでも簡単にできてしまいます。
また、絶対にすぐにはよくならないので、治療を始めても「過食嘔吐」をまだまだ繰り返すのは当たり前なのですが、「我慢できていない」自分を恥じて申し訳なくなり、正確な状態を周囲に隠すようになってしまいます。すると、専門家も周囲も、本人から正しい情報を聞き出せなくなり、回復までの適切な関わり方ができなくなってしまいます。

一度ついてしまった嘘は、どんどん大きくなって、「隠れ食べ吐き」が多くなり、治療の道から逸れていってしまうのです。

摂食障害から抜け出すためのヒント

体験談からの個人的で具体的なヒントです!

食べないこと、吐くことへの罪の意識の転換

私は、「治そう」という考えに縛られてはいけないと思っています。
「どうやって少しでも気持ちを軽くしていくか」ということが最初の一歩だと思います。

1つ目は「食べて吐くことはそんなに悪いことなの?」という考え方です。
私たちの多くは、食べ物を粗末にしてはいけない、作ってもらって人に感謝するという価値観をもっていますが、味わったのならよしとしましょうよ。過食症の人は、味わいもせず喉に詰め込みながら食べてしまう人もいますので、そこは味わいましょうね!菓子パンでもお菓子でもお弁当でも炭酸水でも、味わって楽しむことでまずはOKです。

変な話ですが、古代ローマの貴族の人々は、「食」を楽しむために吐きツボに吐きながら食を楽しんでいたというのは有名な話です。大丈夫、吐くことは決して悪いことではありません。

2つ目は「とりあえず過食してもいい。ただ極力飲み物を多くしてみよう。」という考え方です。
お腹がパンパンになって、食道も痛いくらいになってからやっと吐こうとしますので、早めにもう入らないようにしてみませんか? 炭酸飲料を2L買って、積極的に飲んで下さい。食べ物があまり入らなくなりますので知らず知らず「過食」の量が少なくなったりします。吐きやすさもあるので、吐きダコやリンパの腫れが少なくなります。

3つ目は「いっそのこと“スケジュール”に入れ込む」という考え方です。
過食嘔吐が多くなっていくと、一連の行動が儀式のようになっていきます。1セット「食べて吐いて」でまた2セット目へ。休日は繰り返してしまうことも考えられます。
仕事から疲れて帰ってきて、1セットで就寝。終わったらチェックを入れて終了。
延々と続かないように区切ることで、就寝や外出に響かないようにする工夫になります。

とりあえず、やめなきゃという考え方は一旦断ち切って下さい。
こんなこと、精神科の医師や他のカウンセラーには指摘を受けそうですが。

「症状」との付き合い方を考える

上記のことからもわかる通り、摂食障害をピタッと抑えることは残念ながら非常に難しいので、上手な付き合い方を学ぶ方が先だと思います。

症状を消そうとすればするほど苦しくなり、対応できない自分を恥じ、ドツボにハマります。

何年も何十年も付き合っている人もいます。
でもうまく付き合っていくうちに、気がつくと回数が少なくなっていたり、満腹感が戻ってきたり、「食欲」が頭から消えている時間も長くなります。

また、結婚・出産に悩んでいる人は多いですね。
私は医師ではありませんが、拒食で生理が止まっているのは別にして、出産もできますし、子供に重篤な影響を与えることもあまり心配しなくても良いと考えています。もともと妊娠中つわり吐きをずっとしている人もいますし、食欲があって食べてしまうのにそのあとに嘔吐してしまう妊婦さんもいますから。血液検査で足りないものは積極的に補っていく必要があります。妊娠中毒症のリスクはもしかしたらやや高めかもしれませんので注意して下さいね。

結婚相手(恋人)に言うか言わないかは自由です。隠したかったら隠せばいいし、話したければ話せばいい。本当のことを言うと、パートナーに話してメリットがあるかどうかは疑問です。過食=お金がかかります から、なんとなく気がひけて対等な関係が気づきにくくなることに注意が必要です。

誰かに頼って甘えてみたくなる気持ちは分かりますが、本当にまずは「過食嘔吐」とどう付き合うか・・・それに尽きます。

こういったハーブティーを飲んで終了する習慣をつけると良いですよ♪

「摂食障害」になってしまった環境の改善

自分は変わらなくても良いし、努力しなくてもよいです。

ただし、「環境の改善」だけは考えてみましょう!!!

本当は実家が一番良いです。人の目があることにはメリットもデメリットもありますが、隠れて食べなければならないのと、思いっきり過食できる環境では全然違いますから。
また、一人暮らしをしていると、食費が膨れ上がって借金になってしまう人もいますし、衝動的に万引きしてしまう人もいます。できたら、誰かと暮らして欲しいです・・・

どうしても一人暮らしになる人は、働いている時間や食事以外で人と会う時間を増やしましょう。ストレスかもしれませんが、少しでも自分を「食」から離せますし、気分転換になります。帰宅したら思いっきり「過食嘔吐を楽しもう!」と心に秘めて1日過ごせばいいです。

「摂食障害」は自分を許してあげることが1番です。
「過食嘔吐」は醜いと思うかもしれませんが、まずは別に大したことじゃないと思ってみて下さい。

摂食障害の人へ

ひとまず言えることは、嘔吐が終わったら、「スポーツ飲料を飲んで、歯磨きをして下さいね!」
身体は極力健康にしておきましょう。

個人的に変な記事に思われたかもしれませんが、実体験からなのでご了承ください。
心理学的に「摂食障害」を勉強しても、母親との関係云々みたいなことにたどり着きますが、はっきり言ってどうにもならないと実感しています。
この障害になる人は、しっかりしている人が多いし、真面目です。方向さえわかれば、自分の中にある力で十分進んでいける人です。

だからまず、完璧を目指そうとしてしまった完璧ではない自分を許してあげて下さい。
「摂食障害」は否定ではなく、受け入れから始まると考えています。

分からないことがあったらお気軽にお問い合わせ下さいね♪

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