【健忘症のメリット】「悩み」の内容を忘れる6つの理由とメリットについて解説します。

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はじめに
「 あれ?…何か悩んでたけど…なんだっけ?」という経験はありませんか? 私はしょっちゅうあります。特に朝、目覚めた時。「悩んでいた」という事実だけ思い出して、内容はすっかり抜けているのです。本当はそのまま思い出さない方がよいのかもしれないけれど、何か重大なことだったりしたらまずいし・・・
◉ この記事を読んで欲しい人
  • 朝起きた時、なんか頭がもやもやする人
  • 嫌なことがあったことは分かっているのにはっきり思い出せない人
  • 何かを忘れてしまう自分が嫌いな人
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悩みの内容を忘れてしまう6つの理由

どうして「悩みの内容」を忘れてしまうのか、その理由にせまります。

どうでもいい小さな悩みを抱えていた

これはしょーもないことを勝手に悩んでいたという一過性のものですね。特にその場限りの恥だったり、もう会うこともない知らない人とのやりとりだったり、全く未来に響くことのない悩みなので、内容はすぐに忘れますよね。

中程度の悩みをたくさん抱えていた

中程度の悩みは地球上に1番多く存在していると思われますが、1人の人間が抱える悩みがたくさんであればあるほど、慢性的に何かを「モヤモヤ」といつも悩むことになり、脳が少し麻痺してきます。そのうち、どれをとってもさほど大差ないから「結局どれを選んで考えたらいいのか分からないし、考えたところで解決方法もはっきりとしないんだったら、もうどうでもいいんじゃないの?」となり、脳は忘れます。「モヤモヤ」だけそのままに。

中程度の悩みを抱える人の層を下記の3つに分けて挙げてみました。

主婦

主婦は様々な領域をまたいで生きている大変な生き物です。たとえば、「子供」「ご飯」「家計」「ママ友」「仕事(パート含)」「介護」「エイジング」「ダイエット」「毎日の服」。それぞれの領域に1つずつでも悩みがあれば、同時にたくさんの悩みを抱えることになります。加えて、それぞれの領域がなんとなーく重なっているから悩みがパッと(はっきり)しません。それもすぐに解決しない慢性的な悩みが多いので、ずっと「なんか嫌だなー」⇆「あれ?私何考えてたんだっけ?」のループになりやすい。

ちなみに世のおばさんたちが図々しくみえるのは、たくさんの悩みの中を生き抜いてきた、この「図太さ」が鍛えられた結果だと示唆されます。

若い人々

「恋愛」「学校」「仕事」みたいなそれぞれが単独で存在するはっきりとした領域に分かれていて、比較的分かりやすいです。ただ欲に終わりもないので、次々に悩みが舞い込みます。若い分「自分の取り扱い説明書」はまだできていないので、本人たちは毎日「深刻」と思って悩んでいます。でもほぼ「中程度」と思われる。

男性

もっぱら「仕事」でしょうか。顧客、上司、ステータス、収入などの悩みは多いと言えます。一部の人は「家庭もだよ!」というかもしれませんが、その中から「自分の収入に関係する家計費の問題」をひくと「家庭の悩み」は奥さんに任せている人もかなり多いのではないでしょうか?「愛人」関係はここでは省かせて頂きます。

深刻すぎる大きな悩みを抱えていた

風船(またはminecraft skin…)を思い出して下さい。外から見たら風船と分かるけれど、もし中に入ったら分かりませんよね。悩みに包まれてしまうと人間は自分を見失ったりします。死に至る病気、順番どおりではない身内の死、子供がひきこもりで暴力を振るう生活、莫大な負債を抱えた、凶悪犯罪の被害者になってしまったなど、人生を狂わせる大きな悩みの場合、脳が自分を守ろうとします。受けた激しいショックを理性ではどうすることもできないので、とにかく本能として〝生きる〟ことを優先させるために、脳が「防衛機能」を働かせ、記憶の上塗り、抹消を試みます。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)はその影響です。忘れたように生きていても、データは保存されているので、突然何かをきっかけにしてその記憶にアクセスされることでパニックが起きてしまうのです。

ただの加齢

どんな人間でも抗えない加齢。記憶領域の脳細胞がどんどん減るのは仕方がないことです。ちなみに「記憶の思い出し」は,前頭葉内側部,右頭頂葉、左右の海馬など大脳の広範囲の血流が関係しています。ある程度歳をとれば、誰でも大なり小なりどこかの脳血管は詰まっていると言われますから、本当に受け入れるしかないことです。

番外:夢と混同しているだけ

「もう終わったのにずっと受験勉強している」「もう亡くなった人の介護している」など夢があまりにもリアルに再現されていると、その時の悩みの感覚を持ったまま、不快な状態で目覚めることがあります。「あれ?今いつだ?」「今日学校か?」と思ってしまい、もう終わった悩みを一生懸命探そうとすることもしばしばです。

番外:何かを悩んでいたことすらすっかり忘れる

失くしたものを探すのを通り過ぎて「失くした」という事実も忘れてしまう。いわゆる「認知症」。私はもしかしたら本人にとっては「幸せな状態」だと言えるのかもしれないと思ったりすることがあります。…ただ盗まれたという被害妄想やなにやらずっと探し続けている症状がでる方もいますので、ひとえには言えませんが。

ちなみに、悟りを開いている人で「欲が無。から、悩みも無。自分も無。」と超越していることはあり得ることと考えます…

忘れることのメリット

「忘れる」ことはよくないことだと思いますよね。確かに生活に支障がでるのは困ります。でも小さな出来事を次から次に忘れてしまうのは人間に備わっている力であると言われています。

忘却曲線

ドイツの心理学者ヘルマン・ヘビングハウスが記憶に関する実験的研究で「忘却曲線」を発見しました。なにかエピソードがあると、直後から急激に忘却」が始まり、20分後には42%忘れ、1時間では50%以上のことを忘れると言われています。時間が経つほど曲線は緩やかに下降しますが、24時間経つと70%以上。1週間で80%程度は忘れてしまいます。ある教授が「この『忘却』の力がなければ人間は生きていけない」と言っていたのがとっても印象に残っていて、なんか好きな言葉です。人間には必要不可欠な底力なんですよね。

悩みを忘れるってことは「忘却」が健康に働いている証拠でもあります。

ちなみによく英単語習得などでこの「忘却曲線」に適った効果的な勉強法が取り上げられていますが、「忘却」は短期記憶ほど起こりやすいので、安定的な長期記憶にデータを移行するために何度も情報を思い出して固定化させていく必要があります。新出単語は早めに繰り返し復習すると「忘却」からなんとか逃れることができるという仕組み。

だから、悩みを何度も時を経て思い返すことはとってもよくないことなのです。やってしまいがちだけれど。

◉ 読んだ人限定のプチ情報
私のカウンセラーの師匠の言葉で、「その悩み、10年後の自分に影響しますか? しないならどうでもいい悩みなんですよ。」と言われたことがあって、せっせと取り入れています。息子にも伝えたら「じゃあ今日の宿題くらいはいいよね?」と言われたことがありますが(~~#)

人間は忘れないと生きてはいけない切ない生き物

人は本当は得た情報の全てが脳に蓄積されていると言われています。
ほとんどの情報にアクセスできないだけ。

PCは優秀なのに、使い手によって10%も使えていない宝の持ち腐れのようなものです。

頭の良し悪しはこのアクセスの仕方(ニューロンの繋がりの多さ)のうまさで決まっているとも言えます。

ただもし人間が全ての事象を意識化して生きていくことは無理だと聞いたことがあります。
人間は理性と感情をもつため、「パニックになって、自滅する。」と。
だから自信を持って忘れてもいいのです笑

胸の「もやもや」が残る原因

悩みの内容を忘れているにもかかわらず、なぜ「モヤモヤ」だけ残るんだ!?
ということこそが根本的な問題ですね(++)。

詰まるところ、人間は脳の記憶領域よりも感情領域の方が安定しているということ。
理性<感情 の生き物なのです。
「理性は感情に裏切られ、感情は本能に裏切られる」 
って、海外ドラマ「クリミナルマインド」で聞いたことがあります…。
クールで深いセリフ。。。

歳を取れば取るほど、理性的でいたいものですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
かくいう私はかなり忘れっぽいです。
息子の習い事を忘れたり、携帯の場所、鍵の場所、服を捨てたのか捨てていないのかなど日常生活に支障をきたすほどです。

気休めに自分のために書いた記事ですが、どなたかと共有できれば嬉しいです。

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