水を得た魚のようになってしまっているので、たまらず感想がもれています。
おこがましい><! ストーリーのネタバレはしないように注意しています。
ヴァンパイアとは
「ドラキュラ」との違い
「吸血鬼」「ドラキュラ」と言ったら、老若男女問わず知らない人はいないのではないでしょうか。
ちなみに本記事で取り上げるミュージカルのタイトルの「ヴァンパイア」と言うのは、血とは限らず生き物の精気を吸ってエネルギーとする怪物のこと。一方「ドラキュラ」は1897年アイルランドのブラム・ストーカーが発表した小説「吸血鬼ドラキュラ」に出てくる男性吸血鬼の名前で、それが一般化されて「吸血鬼」の代名詞が「ドラキュラ」となってしまっているようです。「ドラキュラ」はルーマニア語で「ドラゴン(悪魔)の息子」からきているそう。
実際に「血」を飲むと、永遠の命が得られる、精気が養われるという文化は、
世界のところどころの歴史でみられますが。
吸血鬼を題材にした作品
世界中でもう数知れず!
映画では1922年のドイツでF.W.ムルナウ監督によって製作された「吸血鬼 ノスフェラトゥ」を皮切りに本当にたくさん存在する。
日本では1959年中川信夫監督の「女吸血鬼」が最初。
ちなみにアメリカ作品が一番多いですね。
アニメ、パロディ、アクションなど、実に多種多様な表現で描かれていて、
それだけ「吸血鬼」には、人間の興味というか、妄想を掻き立てるような、
なんとも言えない、魅力があるんでしょうね。
私も大好き。
怪物だったり、魔女だったり、妖艶な人間の姿だったり。
イメージが人それぞれ違いますね。
子供も児童書の「ダレン・シャン」シリーズが大好きで、ヴァンパイアものです。
映画化もされていますが、児童書といえどミステリアスで面白いです。
舞台作品については下記(wikipediaより抜粋)※多すぎてめんどくさかったため。
オペラ
- 吸血鬼 – Der Vampyr(1828年、作曲:ハインリヒ・マルシュナー 、原作:ジョン・ポリドリ。1833年にはリヒャルト・ワーグナーがこのオペラのためにアリア『わが眼差しの行方は Doch jetzt wohin ich blicke』を追加している)
- パントマイム「ゾンビとドラキュラの子供」 – Dracula ja Zombie laps(1993年、作曲:レポ・スメラ)
- ドラキュラ・ダイアリー – The Dracula Diary(1994年、作曲:ロバート・モラン)
舞台
- 蒼いくちづけ-ドラキュラ伯爵の恋-(1987年 宝塚歌劇団星組、2008年 花組)
- フィリップ・フィーニー―バレエ「ドラキュラ」(1996年)
- 愛・時をこえて ドラキュラ・イン・ジャパン(1997年 御園座・新歌舞伎座) – 主演 郷ひろみ)
- ダンス・オブ・ヴァンパイア(1997年 ウィーン劇場協会、2006年 東宝) – ロマン・ポランスキーの映画「吸血鬼」のミュージカル化。
- ヴァンパイア・レジェンド(1998年、2006年 スタジオライフ)
- DRACULA(2000年、2004年、2006年 スタジオライフ)
- 薔薇の封印 -ヴァンパイア・レクイエム-(2003年 宝塚歌劇団月組) – 紫吹淳のサヨナラ公演。
- 銀のキス(2006年 スタジオライフ)
- ドラクル―GOD FEARING DRACUL―(2007年 シアターコクーン)
- 愛、時を越えて -関ヶ原異聞-(2007年) – 主演 貴城けい
- シルバー・ローズ・クロニクル(2007年 宝塚歌劇団雪組)
- ドラキュラ伝説 〜千年愛〜(2008年、2010年)- 主演 松平健
- 吸血鬼(2010年6月) – 出演:鈴木砂羽、細見大輔、玉置孝匡、平田敦子、牧田哲也、ほか
- ドラキュラ(2011年8 – 9月)オーストリア・グラーツ版 – 主演 和央ようか
- Dステ12th『TRUMP』(2013年1 – 2月) – 出演:D2
ミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」
歴史
上記にもあるように「ダンス オブ ヴァンパイア」は、
1997年10月4日にウィーンのライムント劇場で初演されています。
12言語に翻訳されいて、上演回数はトータル9000回を超えているそう!
ミュージカルの原作は、1967年の映画「吸血鬼」。
怖さだけではなく、コメディカルな要素の入った作品が原作であることから、
このミュージカルができたのかーと大変納得です。
日本には2006年に上陸していて、今回で5度目の公演。
私はここに出逢ったわけです。
ちなみにこのミュージカル。略して「TdV」。
どうして「DOV」ではないの?と思っていましたが、もとはドイツ語だからです。
ダンスは‘TANZ’。
‘DER’は定冠詞なので私の語彙力では説明できませんが、とにかくドイツ語タイトルの略で親しまれています。
東京ディズニーナントカかなって思ってしまう私でした・・・
日程
2019.11. 5-11.27 帝国劇場(東京)
2019.12.15-12.21 御園座 (名古屋)
2020. 1. 1- 1. 7 博多座 (福岡)
2020. 1.13- 1.20 梅田芸術劇場(大阪)
名古屋です。
実は私、このミュージカル、知りませんでした。。。
知らなすぎか・・・
何気なくチケット検索している中で、
結構ギリギリの一般発売の座席指定購入でしたが、
なんと!かなりの上席(2F1列どセンター!)が空いていたので、速攻で購入を決めました。
ちなみに妹も誘ってみたんですが、断られました。
多分ですが、頭に「ダンス」とつくので、ミュージカルより踊りメインかなと感じるようですね。
私もそんな気がしていた。
結果的に運命的な出逢いだった〜
キャスト
クロロック伯爵の山口祐一郎さんが最高すぎです!!!
どこまでもホイホイ(笑)ついて行きたくなる伯爵だ〜
深く悩みぬいている内面が、切ない歌声とドンピシャ。包み込まれるような声。
そして、あのカリスマ的な存在感。
(調べたんですが、山口さんって、身長186センチもあるんですね。60過ぎてもセクシーだし。)
数日間、熱冷めやらぬままに、息子に熱く語るから、
「もう、血を吸われたらいいのに」って言われました。
私が観に行ったサラとアルフレートは、桜井玲香さんと東啓介さん。
初々しいサラとおちゃめ(古い言葉でごめん!)な印象のアルフレート。とってもよかった。
Wキャストなので、4人とも観たかったです。
(そもそもこんなにすごく面白い舞台だったなんて・・・チケットとってないよ。)
行きたかったなー。
そして、私が感動したのは、周囲のかなり癖のあるキャラクターの安定感!
演技力、歌唱力、空気感に感激。
クコールの駒田さんもアブロンシウス教授の石川さんも演技というより、
もうその人そのものに思えてしまいました。
舞台セットがすごい
とりあえず高いわー@。@!!
家が輪切りになってたら、3階の部屋から落ちたら死ぬ。
2階席の私でも、視線が水平でOKでしたから。
危なっかしくて、歌だけでなく、そちらにもドキドキしてしまった笑
でも楽しく、観やすく、細部までよく作られていて、
驚愕どっきりセット・・・と思いました。
個人的にシルバニアファミリーを思い出してしまった笑
ダンスパフォーマンス
タイトル通り、ダンスに力をいれている舞台。
いちいち見惚れるほど身体能力が高そうな俳優さん揃いでした。
たしかに怪物の変幻自在な動きには、あの腹筋必要ですね〜笑
感想
素人ながらも感動した点を挙げていけばキリがないですが、
何が一番よかったかと一言で言えば、
「観劇が終わった後に残る余韻がすごく心地よかったこと」です。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、
ラストの展開もそのあとのキャストと会場の絡みも笑
ヴァンパイアなんて不気味なだけだと思っていたのに、
予想していなかった余韻が残ったことが、このミュージカルにハマった理由かと思います。
「また観たい!」って思えるような。
ミュージカルって、
観終わった帰り道も、その夜寝るときも、余韻がお土産です。
だからその余韻の種類や大きさ、効力の長さって、分析してしまいますね。
でも、こうやって改めて書いていても、やっぱり好きだな。
・・・クロロック伯爵。私を呼んで〜
最後に
まだ観たことがない人は、次回の公演があったら是非おすすめします♪
ミュージカルネタのSNSをのぞくと「ダンスオブヴァンパイア」のコアなファンが結構います。
「今度いつ?いつ?」みたいな。
私、初めてだけど、そのロス感、分かっちゃう〜。
余談ですが、私のイメージの「ヴァンパイア」のイメージは、かなり昔のアニメ「怪物くん」の「ドラキュラ」でした。幼子の脳裏にショッキングな映像を焼き付け続けられたわけですが、今回で山口さんに見事にすり替わりました♪ 他記事で書きましたが、「フランケンシュタイン」は「フランケン」が優ってしまった。
では。