私はよく自分が「ひきこもり」だと言い表します。でも真の「ひきこもり」の方々に失礼だと思うので、「プチひきこもり」という若干ライトな言い方にしているのですが、内閣府の定義からすると、私は完全に「ひきこもり」の条件を満たしているのです。なんだかモヤモヤする・・・専業主婦代表として調べてみました。
- 家から出たくない専業主婦
- 自分は「ひきこもり」かもしれないと疑っている人
- ひきこもった状態でこのブログにたどり着いた人
◉ 一言で言ってしまえば
A. 案外簡単に「ひきこもり」の一員となります。
日本のひきこもりの現状
内閣府の調査結果
2018年12月に全国199市区町村の5000人を対象に調査票を配り、有効回答3248人のデータで集計した結果、
ちなみに15歳〜39歳では54万人(2015年調べ)。
日本には合わせて 100万人以上がひきこもっているというデータになりました。
日本の人口が 1億2600万人程度なので、約 0.8% がひきこもっていることになります。
・・・と思うでしょ!?
違うんです!これは14歳以下と65歳以上は入れていない数字。
ということは
年齢別の人口でそれぞれ調べてみたら
中高年の人口(2019.9月集計) 4229万人 ひきこもり 約1.4%
若年者の人口(2019.9月集計) 3274万人 ひきこもり 約1.6%
一気にひきこもり率が上昇してしまいました。
記事を書いていて、一桁違うんじゃないかと何度も計算しました。
おまけに64歳以上なんてもっともっと身体的だるさと精神的落ち込みとで外出しないでしょう。
ということは、総人口からすると・・・考えるだけで恐ろしい。
内閣府が発表している「ひきこもり」の定義
・自室からほとんど出ない。
・自室からは出るが、家からは出ない。
・ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける。
・ふだんは家にいるが、自分の趣味にかんする用事のときだけ外出する。
という状態が 6ヶ月以上 続いている状態。
前半2項目はわかるにしても、後半の項目って。。。私?
モラトリアム学生のこと? 専業主婦のこと? 笑
前半2項目についても「出ない」ではなく「出られない」の方がしっくりくるんですけど。
「ひきこもり」になりやすいきっかけ
中高年は圧倒的に男性が多く、理由は「退職」が多いようです。続いて「人間関係」「病気」「職場」「就職」。就職の氷河期時代に、「まだ若いのに仕事を辞めざるをえなかった」「辞めさせられた」「次が見つからない」ことなどがきっかけですね。
若年者層は「不登校」「仕事が合わない」。
個人的にですが、些細なきっかけによって、そのまま気分が落ち込み、うつ病を患って、何もしたくなくなり、家にこもる「症状」につながってしまう人も多いのではないかと思っています。
だから「ひきこもり」よりも併発している「うつ」のような精神的な治療の方を優先すべきかと・・。
筆者が「ひきこもり」を「症状」と「行動」に分ける理由
「症状」と「行動」の違い
たとえ毎日家からでなくても、誰にも迷惑かけず、それで人生いいと割り切っているなら、そのように自分で「こもって」(「行動」)いたっていい。仕事だって家でできる時代。(繰り返すけど、迷惑かけずにね)
でも逆に「このままではダメだ」「自分は価値がない人間だ」「脱却したい・・・けどできない」と当人が辛く感じていたら「ひきこもり」という「症状」だと感じる。
つまり、本当の「ひきこもり」は「症状」と捉えられる方なんじゃないかな。
※ 普通に考えて「ひきこもり」は家族と社会(税金や生活保護など)に迷惑をかけてはいますから、どちらにしても、取り組まざるをえない問題になってしまうんですが。
専業主婦の問題
ただここで専業主婦が問題となります。
それは「症状」と「行動」が曖昧になった存在だから。
専業主婦で家にいることに「罪悪感」を感じながらも、外出する気がおきないのは「症状」に似ているのかもしれません。が、子供の習い事の送り迎えや、最低限の買い物、家事全般などができていれば、誰にも迷惑かけない程度に勝手にひきこもっている存在です。だから専業主婦の「ひきこもり」の悩みは、社会的に焦点を当てなくてもいい「症状」をもった勝手な「行動」という特殊な分類になってしまうのです。
最後に
専業主婦が調査にカウントされにくいのは寂しいことですが、どこかに「放っておいてくれ!」という気持ちもあります。「毎日なにやってるの?」「パートにでれば?」「趣味とかあるの?」なんかと言われ、小バカにされている感が否めず、「罪悪感」がじわじわと大きくなるんですよねー。
「何もしてないわ!」だから、本当の意味で「放っておいてくれ」「勝手にさせてくれ」って笑
あなたの「ひきこもり」。「症状」ですか?「行動」ですか?
もし「症状」であり、辛いと思われている場合は、医療機関に受診してくださいね。
「うつ」であったなら、ちゃんとよくなりますから。